情報管理ツールに期待すること
あらゆる情報を一元管理するためのツールとして、私が期待するのは以下のような機能です。
- メモ帳
- 必要な時にさっとメモできる
- Webクリップ
- Webページを丸ごと保存できる(URLの保存だけではだめ)
- マルチプラットフォームとクラウド管理
- PCでもスマホでも同じものを参照できる
- 汎用的な形式(markdown等)でのエクスポート
- 万が一サービスが終了することになっても移行可能であるように
- 無料か安価で、 容量無制限か気にならない程度の制限 であること
- ユーザーが多いこと
- すぐにサービス終了してしまう可能性が低いほうが良い
上記を満たすツールを探した結果、私はNotionに行き着きました。
その他のツール
Evernote
Notionの前は、Evernoteを使っていました。
Evernoteも備えている機能としてはほぼ満点に近く、以前は愛用させていただいていました。
しかしあるときのアップデートでUIの動作が極端に重くなり、もともとの良さであったクイックさが失われてしまったあたりから色々おかしくなっていった印象です(個人の感想です)
その後、無料版の制限がどんどんキツくなり、2023年12月には 作れるノートの数が50個 にまで減ってしまいました。
フリーミアムという一時のブームが終焉を迎えた、象徴的な製品であるように思います。
Obsidian
Obsidianは最近人気が上がりつつあるツールです。
特徴はなんといっても、汎用的なmarkdownのまま管理できるということと、ノート同士をリンクすることにより情報をグラフ化できるところかなと思います。
データはローカルに保存されるため、サービス終了によりデータが失われるという心配がない反面、バックアップは自分の責任で取っておかなければなりません。
また、複数端末から同じデータを参照・編集しようとすると、ちょっと工夫が必要そうです。
標準でWebクリップの機能はありませんが、有志の作成するWeb Clipperがあったりもするようです(未検証)
Microsoft OneNote
Microsoft 365に含まれるOneNoteですが、実はOneNote自体は単独で無料で使うことができます。
メモ機能、Webクリップ機能に加え、手書きやOCRの機能も兼ね備えています。
データの保存先はクラウドストレージ 「OneDrive」となります。
無料版でも機能にほとんど制限はありまんせんが、無料版のMSアカウントだとOne Driveの容量が5GBなので、OneNoteで保存できるのも5GBが上限となり、なんでも保存ボックスとして考えると少し不足がありますね。
仕事でMicrosoft 365を使用している場合などは良い選択肢になるかもしれません。
あと個人的にちょっと尻込みしてしまうのは、markdownとの親和性がよくなさそうな点ですね。
エディタ自体もmarkdown対応はなさそうですし、全部まとめてmarkdownでエクスポートという機能もなさそうです(一応頑張ってやろうとしているツールはありそうですが)
Google Keep
Google KeepはGoogle製のメモツールで、シンプルながら地味にファンの多い印象があります。
さっとメモしやすく、音声入力からの文字起こしにも対応しています。
Googleアカウントで使えるので、Google Workspaceの他のツール(GmailやGoogleドキュメント)との連携も優れています。
残念ながらWebクリップには対応していませんが、URLだけクリップしておいて、元のサイトが消えてしまったら諦める、といった潔い使い方であれば良いと思います。
あとは良くも悪くもGoogleのサービスなので、、意外とあっさりサービス終了してしまう可能性もありますね。
PocketはWebクリップに特化したツールで、元々は Read It Later という、文字通り「後で読む」という名前でした。
これは基本的にはURLのみクリップする(コンテンツは保持しない)スタイルのツールなので、元のサイトが消えたら見れなくなってしまうのですが、有料プランを使うことで、クリップしたコンテンツのコピーをPocketが永続的に保存してくれるようになります。
どちらかというとRSSリーダーに近い感じで、気になった記事をとりあえずPocketに入れておいて、空き時間にまとめて読む、みたいな使い方に向いているのかなという印象でした。
結果、Notion。
最初に挙げた条件をすべて満たすツールとして探すと、結果的に一番条件に近いのがNotionかな、という結論になりました。
無料でも容量無制限に使えて、メモにもWebクリップにも使え、エクスポートもできる。
エディタ自体もおおむねmarkdown記法をベースとして使える(たとえば #
##
で見出しを作れるとか)のも良いです。
おまけにデータベースとしての機能が充実しているのは嬉しいポイントでした。
一方で不満もないわけではなく、とくにモバイルアプリの操作性はどうにかならないのか。。と思うところではありますが。