ワンポケット原則(ポケット一つ原則) は、元々は『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』の中で提唱された理論のようです。
あらゆる書類をすべて一か所に収納するルールにすることで、収納の段階で悩む必要をなくし、かつ探すときにも必ずそこにあるという担保が得られるという、シンプルでありながら強力な整理術です。
もともとはアナログな書類を想定し提唱されたものですが、これはデジタルな情報の整理術としても有用です。
特に、様々なデジタルなドキュメントを、その情報の種類によってフォルダを分けることで整理しようとすると、「これはどちらのフォルダに入れるのが適切なのか?」「ここに入れたと思っていた資料が入っていない。あっちだったか?」といったことに時間も労力も取られがちです。
Notionでワンポケット原則を実現する
ワンポケット原則によってデジタルファイルを整理しようとする場合にも、Notionの利用が有効です。
Notionでは単一のデータベースに対し、複数のビューを作成することができるため、 ワンポケットに収納し、必要に応じて小さなポケットで取り出す ことが可能です。
具体的な手順を以下で紹介します。
- ワンポケットとなる大もとのノートをひとつ作成します
- 名前はなんでも構いません
- 「新規ページを追加」のところにある「テーブル」を選択します
- テーブルのデータソースを選択するペインが表示されるので、名前を入れて新規データベースを作成します
- 名前はなんでも構いません
- このデータベースにすべての情報がノートとして格納されていくことになります
- ノートの属性として持たせたい プロパティ を作っておきます
- 後からでも追加・変更可能です
- テーブルの右上にある「…」から、「プロパティ」を選択します
- デフォルトでは「名前」と「タグ」が作成されています
- 「新しいプロパティ」から、プロパティを追加します
- ここでは以下を追加しました
- 作成日時
- 日付の種類:完全な日付
- 時刻の形式:24時間
- 最終更新日時
- 日付の種類:完全な日付
- 時刻の形式:24時間
- URL
- 完全なURLを表示:オン
- リレーション
- リレーション対象:このデータベース
- 制限:無制限
- 個別のプロパティ:オフ
- ※関係性のあるノート同士をリンクするためのプロパティです
- ここでは「関連」というプロパティ名にしました
- 作成日時
- 一覧のテーブルで列として表示する必要のないプロパティは、目のアイコンをクリックすることで非表示にすることができます
- あとは、このOne Pocketノートの子ノートとして、すべてのノートを作成していきます
- ノートを作るときのポイントとしては、 情報を整理する上で役に立つ単位でタグをつける ことです
- ひとつのノートに複数のタグをつけても問題ありません
- どういう単位でのタグ付けが適切かは、最初に予測するのはなかなか難しいので、ノートを増やしながら試行錯誤していくので良いと思います
- ビューを追加することで、特定のタグがついたノートだけのリストなどを作ることができます
テーブル以外に、リスト形式、ギャラリー形式などのビューを作ることも可能です。
プロパティとしてもここで紹介した以外に数値や項目選択のプロパティなど自由に追加できますので、ぜひいろいろ試してみてください!